
○ 監督のことば :
「皆さんこんにちは、お父さんお母さん子供の頃、テレビのない時に〜」テレビのなかった頃を想像してみる。放課後、路地にいるのが当たり前だった時代、僕は飴を買って一番前で観るような子供ではなかったであろう。そんな僕が、森下さんにおずおず撮影の許可を求めると、二つ返事でokしてくれがっちりと握手をしてくれた。何を作っているのかも聞かれずに何でも撮らせてもらえた。そして僕らは森下さん達と紙芝居の世界に惹きこまれていったのだ。『この体と時間を人さまのために使わせて頂きたい人と人との心のかよふ夢と希望が持てる紙芝居師に一生をつくしたい』(森下さんのノートより)

1923年、日暮里生まれ。90年喉頭がんにより声を失ったが、かつて録音したテープにより現在に至るまで半世紀以上も紙芝居を続けている。